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いかなるほしのもとに

如何なる星の下に

高見 順

線上閱讀高見 順《如何なる星の下に(いかなるほしのもとに)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 119,508 字 · 236 頁

青空文庫

合計十三銭。ちなみに、もう少しご飯が食いたいという時は、小さな茶碗のメシがあって、これを半と言って三銭。)――傘売りがそこで焼酎を飲みながら待機しているだけに、どうやらあやしい空模様の、外に出て、吾妻橋の方にぶらぶら行くと、ぽんたんが松屋の東武電車の出口からあたふたと出てくるのに、ばったり会った。前節の翌日である。

「お早うござい……」

ぽんたんは、変に白っちゃけたような顔をしていたが、私がぽんたんの家は東武電車の沿線なのかと聞くと、これも変に充血した眼をショボつかせて、

「いや、ゆんべ、寺島町へちょっと顔出しを……」

ニヤニヤするのに、

「寺島町?」

小柳雅子の家は寺島広小路と聞いた。雅子を思い出したのだ。すると私の真面目な、いややぼな顔に、

「いやですねえ」

と、ぽんたんは肩を叩くような手付をして、

「あの女のところへね、ちょっと……。寺島町の彼女のところへ……」

「……?」私にはまだわからなかった。

「ねむい、ねむい」

これは大阪弁で、

「では、――そのうち一度、一緒に行きませんか」

私は、ああそうか、魔窟へ行ったのかと気づいた時は、ぽんたんは洋服の肩を女のように振って車道を横切っていた。