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いかなるほしのもとに

如何なる星の下に

高見 順

線上閱讀高見 順《如何なる星の下に(いかなるほしのもとに)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 119,508 字 · 236 頁

青空文庫

私は畳に上って、ズーとかカワとかいうようなややこしいものを食ったりしないで、土間の諸君にまじってどじょう汁を食いたかった。

朝野はふところから五十枚ばかりの往復端書を出した。謄写版で刷った浅草の会の案内状である。第一回を、かねて話していた通りにK劇場の連中を呼んで行なうことになった。朝野がひとりで劇場の方とかけ合い、会場その他も取りきめてくれた。

「じゃ、これを出しますからね」

端書は劇場の方でもってくれ、文芸部のガリ版で刷ってくれたのだそうだが、インキが濃すぎて、汚かった。そのどぎつさは、浅草の小屋のどぎつい芸風をちょっと偲ばせる。

「なんにもしないで、どうもすみません」

私は気が進まなかったのだ。ドサ貫から意外な話を聞かされて以来、私はK劇場から、そしてまた美佐子と会うかも知れない「惚太郎」からも遠のいていた。

ちんまりと炭火を盛った小さな鍋下が先に来た。朝野はさっそくそれに手をかざして、

「おい、お銚子は」

「はい、ただいま」

酒が来ると、さあさあと性急に私につぎ、つぎ終るや間髪を入れず、すでに左手に用意していた盃にカチリと銚子を当てる。チュウとすすって、