輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

いかなるほしのもとに

如何なる星の下に

高見 順

線上閱讀高見 順《如何なる星の下に(いかなるほしのもとに)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 119,508 字 · 236 頁

青空文庫

自分でも、なぜ追われるように、海から海を渡って知らない国を旅するのか、わからない。しかしそうして心に「何か」を求めていることだけはわかるが、その「何か」がなんであるかわからない。いわばそのわからない「何か」を自分にわからせるために放浪しているようなものだ。碧眼の詩人は案外落ち着いた声でそう言った。

二人はそれから黙りこくったまま歩いていた。外国人の顔は激しい喧嘩のあとのように白ッちゃけ、赤いむらむらが皮膚の下に沈んでいた。

突然、横合いの道から、若い男女の華やかな笑い声が聞えてきた。青春の喜びをただもう謳歌しているような、明るい大胆な輝いた声に、外国人は頬に石でも投げつけられたような表情を見せたが、そうした顔の前に、颯爽と腕を組んだ若い男女が、――男は二十二三の艶々しい皮膚をした、外国人に負けない背のすらりと高い、肩はばも広い運動選手風の大学生で、女は十八九のこれも体格のいい、新鮮なピチピチした肢体で、――その二人が悪びれず、溢れるような若い生命の息吹きを吹きつけながら近寄ってきた。そして呆然と立った外国人の前で、くるりと背を見せて何やらまた楽しげに笑い興じながら、麗らかな陽のさんさんと降りそそぐ道を歩んで行った。