輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
いえ
家
島崎 藤村
線上閱讀島崎 藤村《家(いえ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 141,411 字 · 285 頁
お雪は最早三番目の男の児を抱いている頃であった。橋本の姉の上京と聞いて、微笑みながら上り端のところへ来た。
「月でも更りましたら、御緩り入来しって下さい」と正太は叔父叔母の顔を見比べて、「叔母さんも、何卒叔父さんと御一緒に――母もネ、着きました晩なぞは非常に興奮していまして、こんな調子じゃ困ったもんだなんて、豊世と二人で話しましたが、昨日あたりから大分それでも沈静いて来ました――」
簡単に母の様子を知らせて置いて、正太は出て行った。
月でも更ったらと、正太が言ったが、久し振りで三吉は姉に逢おうと思って、その日の夕方から甥の家を訪ねることにした。種夫に着物を着更えさせて、電車で駒形へ行った時は、橋本とした軒燈が石垣の上に光り始めていた。三吉は子供を抱き擁えて、勾配の急な石段を上った。
「種ちゃん、父さんと御一緒に――よく被入しって下さいましたねえ」と豊世が出て迎えた。
「坊ちゃま、さあアンガなさいまし」女中の老婆も顔を出した。
「こんな小さな下駄を穿いて――」と復た、子の無い豊世がめずらしそうに言った。
間もなく、三吉はお種やお仙と挨拶を交換した。遠慮の無い種夫は、綺麗に片付けてある家の内を歩き廻った。