輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
いえ
家
島崎 藤村
線上閱讀島崎 藤村《家(いえ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 126,748 字 · 254 頁
に交ぜて買った。土地慣れない彼女が、しかも身重していて、この大根を乾すまでにするには大分骨が折れた。三吉も見かねて、その間、子供を預った。
日に日に発育して行くお房は、最早親の言うなりに成っている人形では無かった。傍に置いて、三吉が何か為ようとすると、お房は掛物を引張る、写真挾を裂く、障子に穴を開ける、終には玩具にも飽いて、柿の食いかけを机になすりつけ、その上に這上って高い高いなどをした。すこしでも相手に成っていなければ、お房が愚図々々言出すので、三吉も弱り果てて、鏡や櫛箱の置いてある処へ連れて行って遊ばせた。お房は櫛箱から櫛を取出して「かんか、かんか」と言った。そして、三吉の散切頭を引捕えながら、逆さに髪をとく真似をした。
「さあ、ねんねするんだよ」
こう三吉は子供を背中に乗せて言ってみた。書籍を読みながら、自分の部屋の中を彼方是方と歩いた。
お房が父の背中に頭をつけて、心地好さそうに寝入った頃、下婢は勝手口から上って来た。子供の臥床が胡燵の側に敷かれた。
「とても、お前達のするようなことは、俺には出来ない」
と三吉は眠った子供をそこへ投出すようにして言った。