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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
線上閱讀正岡 容《小説 圓朝(しょうせつ えんちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 163,270 字 · 325 頁
端席の不入りは自分が未熟だったのだし、師匠の旅中に断らずやったのは手落ちだったかもしれないが、万々一にも大入りだったらかえっておいでなすったとたん、アッと喜んで頂こうとおもったからに他ならない。
何もそんなにまで怒られるわけはなかろうとおもっていたが、ではことによったら端席のことは附りで小勇の柳派入り一件かもしれない。でも、でも、それならば明らかに小勇が悪い。師匠の怒るのも無理はない。
同時にそうした三遊派全体を踏み付けにした弟子をだしたのはこの自分の責任だ。打たれても蹴られても仕方がない、これは心から詫ろう。
そう覚悟を定めていたが一向に師匠のところからは呼びにくる気配もなかった。
二日、三日、四日――日が経つにつれて、だんだん圓朝は小勇の存在を忘れてゆくようになった、満座の中で悪しざまに師匠が自分を罵ったということをさえ。やがて二つともフッツリともおもいださなくなってしまった。それほどもうそのころ日に夜に圓朝の周りを取り巻きだしていた人気の声々は高まってきていたのだったといえよう。
第四話 拾遺 芸憂芸喜
一
その真打に。
でも、やっぱりなかなかなれなかった、圓朝は。