輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しょうせつ えんちょう

小説 圓朝

正岡 容

線上閱讀正岡 容《小説 圓朝(しょうせつ えんちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 163,270 字 · 325 頁

青空文庫

頭の上がりで木やり上手として知られているこの御隠居はまた、雷親爺と仇名された喧まし屋として文字通りの雷名を仲間うちに轟かせていた。しかもいまやその雷が黒雲踏み外して、真っ逆様にガラガラ下界へ落っこちてきたのだった。

「いい加減にしろイ、大馬鹿野郎」

目と目があうとすぐいった、ガクガク入れ歯を噛み鳴らしながら。

「……」

何が何だか分らなくて小圓太はちぢこまった。

「二度……二度上がる奴があるか、手前みてえなセコチョロが」

セコとは芸人仲間の符喋で、「まずい」「つまらない」という意味だった。

「な、何だって……何だってヤイ上がりやがるんだ、それもこんな深いところへ何だってオイ上がるんだよ」

そこらをこづき廻さないばかり笠にかかってきめ付けてきた。

「あいすみません、あとにまだ誰も参りませんし、鯉かんさんがお前上がれとおっしゃったもんで」

やっと自分の叱られているわけが分って、にわかにオドオド小圓太はいった。

「べ、べら棒め、鯉かんが上がれっていったって」

よけい破れっ返るような声をだして、

「つもってもみろ、手前にこんなところへ上がられたらせっかく入ってるお客様が皆ずらかっちまわあ。