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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
線上閱讀海野 十三《少年探偵長(しょうねんたんていちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 110,286 字 · 221 頁
燃せば、火がでる。煙もたとう、ヘリコプターの眼がこわいのである。怪しいとみれば、あいてのみさかいもなく、機関銃の雨をふらせる連中なのだ。
「仕方がない、このまま寝よう。なにすぐ夜があけるさ」
寒さも、飢えも、疲労にはうちかてなかった。それから間もなく三人は、うとうとしはじめたかと思うと、やがて、前後もしらず、ぐっすりと眠りこんだ。
それから、どのくらいたったのか。
ふたつにわれた黄金メダルや、スペインの海賊王や、さてはまた、かくされた大宝物について、ふしぎな夢をみていた春木少年は、ふいにはッと眼をさました。夢のなかでなにやら、異様な物音をきいたからである。
いや、それは夢ではなかったのだ。げんにその物音はまだつづいている。パチパチと何かはぜるような音――春木少年はギョッとして、上半身をおこしたが、そのとたん、ドカーンとものすごい音が、夜の空気をふるわしたかと思うと、山小屋がグラグラと大きくゆれた。
「なんだ、あれは……」
戸倉老人も、その物音に、ハッと床のうえに起きなおった。
いちばんノンキな牛丸平太郎までが眼をさまして、
「なんや、なんや、いまの音……」