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しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

線上閱讀海野 十三《少年探偵長(しょうねんたんていちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 110,286 字 · 221 頁

青空文庫

「ところが、泰山鳴動して鼠一匹でね。つかまったのは雑魚ばかり。大物はみんな逃げてしまったということです」

「それは残念なことをしましたね。しかし、警察も、あれだけの騒ぎをやりながら、どうしてそんなヘマをしたんでしょう」

「それゃ、仕方がありませんよ。向うはヘリコプターとかなんとかいう、竹トンボの親方みたいな、飛行機をもっているんだからかないません」

「なるほど、それで高跳びをしたというわけですか」

「おや、しゃれをいっちゃいけません」

などと、町の噂はたいへんだったが、いかにもこの噂のとおり、四馬剣尺の一味のもので、主だった連中はほとんど逃げた。

木戸と波立二、それから仙場甲二郎の三人は首領の命令で、机博士をしばりあげ、それをヘリコプターにつんで逃げた。

そのあとで、首領の四馬剣尺は、かねて仕掛けてあった爆弾に火をはなち、いずくともなく姿を消した。だから、警察が大騒ぎしてとらえたのは、あの小竹さんはじめ、数名の下っぱばかりであった。

それにしても四馬剣尺はどこへ逃げたか?

根城としていた六天山塞を焼きはらって、かれらは解散したのであろうか。いやいや、そうは思われぬ。