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しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

線上閱讀海野 十三《少年探偵長(しょうねんたんていちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 110,286 字 · 221 頁

青空文庫

脚のぐあいがよかったら、いっしょにでかけたら、どうかと思うのですがね」

「むろん、いきます。なに、これしきの火傷ぐらい」

「警部さん!」そのとき、横から緊張した声をかけたのは、少年探偵団の探偵長、春木少年だった。

「ぼくたちもつれていって下さい。ぼくたちも四馬剣尺の正体を知りたいのです」

それを聞くと秋吉警部も微笑して、

「むろんつれていくとも、君たちこそは今度の事件でも、最大の功労者なんだからね」

ああ、こうして、戦闘準備はなった。兇悪四馬剣尺を向うにまわして、少年探偵団の働きやいかに。淡路島の上空に、いまや、ただならぬ風雲がまきおこされようとしている。

ヘクザ館

淡路島の中央部、人里はなれた山岳地帯のおくに、ヘクザ館という建物がある。

その昔、国内麻の葉のごとく乱れた戦国の世に、スペインよりわたってきた、一宣教師によって建てられたという伝説以外、誰もこの、ヘクザ館の由来を知っているものはない。

爾来、幾星霜、風雨にうたれたヘクザ館は、古色蒼然として、荒れ果ててはいるが、幸いにして火にも焼かれず、水にもおかされず、いまもって淡路島の中央山岳地帯に、屹然としてそびえている。