輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

線上閱讀佐藤 紅緑《少年連盟(しょうねんれんめい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 頁

青空文庫

「だいじょうぶか、ドノバン」

富士男は暗のなかをすかして見ながらいった。

「だいじょうぶだ」

ドノバンの声である。

「モコウ! どうした」

「だいじょうぶですぼっちゃん」

モコウは帆綱にぶらさがりながらいった。

「もうすこしだ、がまんしろ」

富士男はこういった、だがかれは、じっさいどれだけがまんすれば、この嵐がやむのかが、わからなかった。わからなくても戦わねばならぬ、自分ひとりではない、ここに三人がいる、船底にはさらに十一人の少年がいる、同士のためにはけっして心配そうな顔を見せてはならぬのだ。

かれは大きな責任を感ずるとともに、勇気がますます加わった。

このとき、船室に通ずる階段口のふたがぱっとあいて、二人の少年の顔があらわれた。同時に一頭のいぬがまっさきにとびだしてきた。

「どうしてきた」と富士男は声をかけた。

「富士男君、船がしずむんじゃない?」

十一、二歳の支那少年善金はおずおずしながらいった。

「だいじょうぶだ、安心して船室にねていたまえ」

「でもなんだかこわい」

といまひとりの支那少年伊孫がいった。

「だまって眼をつぶってねていたまえ、なんでもないんだから」