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おぜざつだん
尾瀬雑談
木暮 理太郎
線上閱讀木暮 理太郎《尾瀬雑談(おぜざつだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,224 字 · 7 頁
及び「信濃境鳥居峠より此所迄舟卅三里拾九町」と二行に書き並べてある。『上野国志』の記事はこの後者を襲用したものであろう。
尾瀬沼と尾瀬ヶ原に遊んで、すぐ頭に浮ぶのは日光の中禅寺湖と戦場ヶ原である。但し戦場ヶ原は中禅寺湖より百二十四米の高所に在るが、尾瀬ヶ原は沼より二百六十七米も低い所にある。夫れでも戦場ヶ原より高きこと三米で、沼は中禅寺湖より三百九十四米、湯ノ湖に較べてさえ百八十七米も高い。中禅寺湖畔では秋が未だ闌でないのに、尾瀬沼では既に冬の領となっている訳が成程と首肯かれる。
中禅寺湖が男体山の堰止め湖であると同様に、尾瀬沼は燧ヶ岳の噴出物に堰止められて生じたものであろう。独り湖沼ばかりでなく、原も亦同様にして生じたものらしく思われる。そしてこの尾瀬と日光とに於ける二の著名なる湿原の研究が館脇君によって初めて『山岳』誌上に其一端を発表されたことは、私等に取りて大なる幸であり、教を受くること鮮少ではない。
中禅寺湖は其面積の大なるによるであろうが、山湖として明るさが過ぎるように感ずるのは、湖岸に針葉樹の少ない事も可なりな影響を及ぼすものと考えられる。