輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

こうせつきょうほうずえ

巷説享保図絵・つづれ烏羽玉

林 不忘

線上閱讀林 不忘《巷説享保図絵・つづれ烏羽玉(こうせつきょうほうずえ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 365,120 字 · 728 頁

青空文庫

「お前のもとへかえ。何か仕事があるのかえ」

「あるのだ。あるからいうのだ」

「だけど、あたしゃ手品はできないもの――」

「なに、手品をしろというんじゃあねえ。おいらはいま、大きな祭の口を一つ受けようかと思っているんだ。五日ばかり境内に小屋を張って、日本一太郎の手腕いっぺえに、手品だけで打ち通してみねえかというのだ。深川の顔役で香具師のほうもやっている木場の甚てえ親分とな、ちょっくらほかのかかり合いで相識になったのだが、この仁がいってすすめてくださるのだ。

おいらも、その先長えことではなし、一世一代に、手妻の一点張りで舞台を張ってみてえ気もあってひとつ根限り、幻妖摩訶不思議てえところを腕によりをかけて見せてえ気もちも大きにあるのだが、ついては、新奇の演し物をつくって、思い出話にもなるように凝れるだけ凝って呼びものにしてえと思うのだ。手品といったところで生やさしいことでは客はつかねえよ。

そこで一つ考えてることがあって、それにあ女がひとりいるのだ。面と姿が人形のように美くて、それで色気がたんまりあろうてえ髱が一枚入り用なのだ。ちょうどおめえのような――」

話しているうちに、日本一太郎はだんだん興奮してきて、がくがくあせり出しながら、お駒の肘をとって揺すぶるようにするのだ。