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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
線上閱讀高村 光雲《幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,432 字 · 18 頁
飛んでもない悪名をつけるような有様になって、女中であるとか、芸妓をしていたとか、甚だしきは他人のおめかけであったなど取りとめもつかぬ噂を立てるのを耳にもし、また目にもするにつけ、昔は旧お旗下の令嬢にて、立派に輿入れをされ、また清く元の身のままにて里へ帰され、そうして、また立派に大隈家へ貰われてお出でになった当時の事実を、知りながら黙っているより、今日を好機会として、この昔ばなしの中にはなして置くことは、間違いを矯し、偽を取り消すよすがともなろうと存じてかくは話をしたような訳であります。
なお、因みに、彼の柏木貨一郎氏は、後年、確か、某家の飛鳥山の別荘へお茶の会に招かれての帰り途、鉄道のレエルに下駄の歯を取られ、あっという間に汽車が来て、無惨の最後を遂げられました。
これは明治三十一年九月の事と記憶しています。
また、三枝竜之介という方は、先年、私が、一、二度大隈邸へ招かれ参ったことのあった時、お玄関で一人の老人にお目に掛かったが、その方が竜之介氏であったことを記憶しております。