輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
線上閱讀高村 光雲《幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,273 字 · 7 頁
宮城前なる馬場先門の楠公銅像についてお話しましょう。
この銅像のことについては世間でまちまちの噂があります。
この楠公像は高村光雲が作ったのだといい、また岡崎雪声氏が作ったのだとも専らいわれている。時が過ぎ去りますと、いろいろこういうことには間違いが出て分らなくなりますから、今日は詳しくこの事についていい置こうと思います。
大阪の住友家の依頼で、明治二十三年四月に楠公像の製作は美術学校が引き受けてやり出したのであります。そうして右製作の主任は私でありました。
これは住友家の所有である別子銅山の二百年祭の祝賀のために、別子銅山より採掘したところの銅を用いて何か記念品を製作し、それを宮内省へ献納したいというところから初まったのでありました。そして右製作のことを美術学校に持ち込んで来たのであった。
それで、どういうものを製作するかということについては、私は与り知りませんでしたが、いろいろ撰定の結果楠公の像を作るということに決定しました。楠氏は申すまでもなく我邦有史以来の忠臣、宮内省へ献納する製作の主題としてはまことに当を得たものでありましょう。ところで忠臣楠氏の銅像ということに決まったが、どういう形にして好いか、ただ、立っているとか、坐っているとかでは見たてがないので、楠公馬上の図ということに決まりました。