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いくどめかのさいご
幾度目かの最期
久坂 葉子
線上閱讀久坂 葉子《幾度目かの最期(いくどめかのさいご)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 59,103 字 · 121 頁
どうしてこんなことになったのか。やっぱり私の罪だと思うのです。そうだ。その手紙、私の速達にしたためた。あげたいものは、平手打ちです。私の愛情の表現です。もう何も云うことも出来ない。彼の抱擁と接吻も期待出来ないのです。私は思う存分、彼の頬を打つつもり。それから、返したいものは、彼がくれた二枚の写真のうち一枚の方です。それには、彼の昔の恋人が一しょにうつっているのです。はじめのうちに、ちょっとそのことを書いた筈です。私は、写真をみてさえ、むらむらなるのですから。
小母様。その翌日、つまり二十八日、小母様のところへ行く前に、青いポスト、速達便の箱にいれたのです。彼への最後の手紙を。
小母様。その後のことは、もうかかなくていいわね。
小母様。今、一時頃かしら。三十日のよ。いや、三十一日の午前一時。
小母様、彼からは何の連絡もなかったのです。十時迄に、いやその後、今迄に。もうおしまい。はっきりおしまい。私は、何も行動する勇気なくなりました。だけど死のうとする心の働きはあるんです。今、行動をともなわせるべく努力しているのです。私はだけどどうやったらいいんでしょう。