輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

きゅうこうじゅうさんじかん

急行十三時間

甲賀 三郎

線上閱讀甲賀 三郎《急行十三時間(きゅうこうじゅうさんじかん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,724 字 · 24 頁

青空文庫

「君、君、悲観しなくても宜いぜ。犯人は分っているのだから、そら向うから二人来るだろう、君はどっちが犯人だと思う?」

彼の指さす方を見ると、大勢の巡査に守られて、探偵と老翁とが連立ってこっちへ歩いて来る。

私には何の事やらさっぱり分らぬ。友人には尚の事分る筈がない。彼は怪訝な顔をして突立っていた。

一行は直ぐ傍まで来た。

「彼を逃がさないようにして下さい」探偵が叫んだ。

「わしが逃げるものか。お前はわしが金を取ったものと勘違いをして、しきりに山分けにしようと仰有ったが、どう云うものじゃ」白髪の老人が云った。

「先生、どう致すのですか」

先頭に立った警部らしいのが丁寧にお辞儀をして、頬骨氏に聞いた。

「わしは脅迫事件に智慧を貸して呉れと云うので、こっちの警察から呼ばれたのじゃが、幸に来る汽車の中で、犯人――或は犯人の片割かも知れんが――を見つける事が出来たので、名古屋から電報を打っといたのじゃ。で、この二人のうち一人が犯人なのだが――」

人々は一斉に二人を見た。

「わしはこっちと推察するのじゃ」

彼は私立探偵を指した。探偵は身を藻掻いたが、忽ち大勢の巡査に押えられて終った。