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かいせいガン

怪星ガン

海野 十三

線上閱讀海野 十三《怪星ガン(かいせいガン)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 113,544 字 · 227 頁

青空文庫

テッド博士は、英断をくだした。

「よろしい。先生のところへ、わが貯蔵量のはんぶんをさしあげましょう。しかし大急行で、ここからはこびだすのでないと、まにあわないかもしれませんよ」

そのとおりであった。あたりの空気をやぶって、爆発音がしだいに間隔をちぢめて、どかーンどどンと、気味のわるい音をひびかせ、艇は波にもまれているようにゆれた。

「ありがとう、テッド君。わたしは感謝のことばを知らない。わたしは、わが乗組員にたいして」

「いや、先生。お礼をおっしゃるよりも、一分間でもはやく燃料をはこぶことですよ。わたしのところからも運搬作業に十名をお貸ししましょう」

「なにから何まで。……しかし、じつは脱出に成功する自信はほとんどないのだがねえ」

サミユル博士は顔を曇らせた。

「運と努力ですよ、先生。われわれは天使のようにむじゃきに、そして悪魔のごとく敏捷でなくてはならないのです。うたがいや不安や涙はいまは必要でないのです」

「そうだったね。わたしはきょうはことごとくきみから教えられた。師と弟子の立場はぎゃくになったよ」

それからテッド隊長は、『宇宙の女王』号への放射能燃料の運搬を指図した。