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かいせいガン

怪星ガン

海野 十三

線上閱讀海野 十三《怪星ガン(かいせいガン)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 113,544 字 · 227 頁

青空文庫

艇からえらばれた十名の運搬者のなかに、帆村荘六と三根夫のまじっていたことをしるしておく。この両者は志願して、その運搬員にくわわったわけである。作業は、はじまった。テッド隊長の胸は、いまにもはりさけんばかりに痛んだ。師サミユル博士に報恩し、『宇宙の女王』号の乗組員たちに希望を持たせることにはなったが、しかしこの燃料運搬がおわるまでに、はたしてこのガンマ星がいままでどおり安全な状態をたもっているかどうか、それはたいへん疑わしいことであったからだ。

運搬作業のとちゅうで最悪の事態が起こったとしたらどうだろう。運搬に従事している二十名の同僚を失わなくてはならないのだ。そのなかには、愛すべき尊敬すべき十名の本艇員がいるのだ。三根夫少年もいる。帆村荘六もいる。――神よ、作業がおわるまで、かれらの身の上をまもりたまえ。サミユル博士は、驚いたことに、二十名の運搬員といっしょに、やはり燃料運搬にしたがっていた。博士の気持はよくわかる。燃料運搬作業は、その三分の一のところで中止するのやむなき事態にいたった。

それはアドロ彗星の砲撃がますますはげしくなり、ガンマ星の天蓋をぼンぼンと破壊しはじめたからであった。