輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かいいくらやみまつり

怪異暗闇祭

江見 水蔭

線上閱讀江見 水蔭《怪異暗闇祭(かいいくらやみまつり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 12,923 字 · 26 頁

青空文庫

一

天保の頃、江戸に神影流の達人として勇名を轟かしていた長沼正兵衛、その門人に小机源八郎というのがあった。怪剣士として人から恐れられていた。

「小机源八郎のは剣法の正道ではない。邪道だ。故に免許にはいまだ致されぬが、しかし、一足二身三手四口五眼を逆に行って、彼の眼は天下無敵だ。闇夜の太刀の秘術を教えざるにすでに会得している。怪剣士というは彼がことである」

師の正兵衛さえ舌を巻いているのであった。

天保九年五月五日の朝。同門の若者、多くは旗本の次男坊達が寄って、小机源八郎を取囲んだ。

「ぜひどうか敵討に出掛けて貰いたい。去年の今夜でござる。その節もお願いして置いた。この敵を討ってくれる人は貴殿よりほかにはござらぬと申したので。や、その節快く御承諾下されたので、我々共は今日の参るのを指折り数えて待っておった次第で」

「なんでござったかな、敵討なんどと、左様な大事件をお引受け致したか知らん」

「御失念では痛み入る。それ、武州は府中、六所明神暗闇祭の夜、我等の仲間が大恥辱を取ったことについて」

「ああ、あの事でござるか」

天保八年五月五日の夜、長沼門下の旗本の若者が六人で、府中の祭に出掛けたのであった。