輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
かいいくろひめおろし
怪異黒姫おろし
江見 水蔭
線上閱讀江見 水蔭《怪異黒姫おろし(かいいくろひめおろし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 12,963 字 · 26 頁
まことは私、盗みました。それも母親の大病、医師に見せるも、薬を買うも、心に委せぬ貧乏ぐらしに」
「なんじゃ、母親の大病、ふむ、盗みをする、孝行からとは、こりゃ近頃の感服話。なれども、待て、人の物に手を掛けたからには、罪は既に犯したもの。このままには許し置かれぬ。拙者は拙者だけの成敗、為るだけの事は為る。廻国中の話の種。黒姫山の裾野にて、若衆の叩き払い致して遣わすぞ」
力に委せて武道者は、笞刑を美少年に試みようとした。
「この上は是非御座りませぬ。御心委せに致しまする。が、お情けには、人に見られぬ処にて、お仕置受けましょう。ここは未だ山の者の往来が御座りまする」と美少年は懇願した。
「好し、それでは、山神の祠の後へ廻わろう」と漸く武道者は手を緩めた。
「これもこちらへ隠しまして」と美少年は草籠を片寄せると見せて、利鎌取るや武道者の頸に引掛け、力委せにグッと引いた。
「わッ」と声を立てたきり、空を掴んで武道者は、見掛けに依らぬ脆い死に方。
美少年は後から、トンと武道者の背を蹴った。前にバッタリ大木が倒れた状態。山蟻が驚いて四方に散った。
血鎌を振って美少年はニッコと笑み。