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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
線上閱讀海野 十三《恐竜島(きょうりゅうとう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 98,662 字 · 199 頁
というのは、船体はさけてがたがたになっている。浸水がひどくて、手のつけようもない。それから三十分ばかりのうちに沈んでしまった。乗組員は少ないボートに乗れるだけ乗ったが、その夕刻の暴風でひっくりかえり、助かったのは、このわしひとりよ」
「これはおどろいた。恐竜がそんなにおそろしいという話を、今までどうしてお話にならなかったのですか。伯爵閣下」
「それはあたり前さ。そんな話をすれば、君たちはここまで船を進ませてくれなかったろうから」
「あ、なるほど」
「だから、恐竜の害をうけないように、夜でなくては、その島へ近づけないのだ」
「それはもっともなことです」
この話からおすと、セキストン伯爵は、再度、探険船を用意して、いま恐竜島の附近の海面までのりつけたものらしい。
十名の先発隊員
「あ、火が見える。恐竜島に火が見える」
水夫が、マストの上でさけんだ。
「おお、火だ。あんな所に、なんの火だろう」
船長も火をみとめて、びっくりした。
伯爵閣下には、あいかわらずそれが見えないので、いっそうさわぎたてる。
「海岸に火がもえている。……人影が見えない。……火は椰子の林にもえうつろうとしている」