輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

きょうりゅうていのぼうけん

恐竜艇の冒険

海野 十三

線上閱讀海野 十三《恐竜艇の冒険(きょうりゅうていのぼうけん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 10,806 字 · 22 頁

青空文庫

花火をあげる用意をしておけばよかったね」

「恐龍が花火をあげるものか」

結局のところ、恐龍号はグロリア号の針路前を横切ることになった。距離は半マイル。これならいやでも相手は気がつく。

ぼくたちは念入りに、海面から恐龍を出した。しきりに恐龍の頭をふり動かした。口もあいてみせた。

このきき目は大したものであった。巨船の甲板では乗組員や船客が、あわてて走りまわるのが潜望鏡を通して見えた。ライフボートは用意され、船客たちは大あわてで乗りこんだ。

「ふふふ、これが、こしらえ物の恐龍だと分からないのかなあ。船長まであわてているらしい」

「おやおや、針路をかえだしたぞ。逃げだすつもりと見える」

巨船は大きな腹を見せ、浪を白くひいて変針した。そのあわてた姿は、乗組員や船客のさわぎと共に、ぼくらの写真機におさめられた。巨船は、やがてお尻をこっちへ見せて、全速力で遠ざかっていった。

ぼくたちは、手を叩き、膝をうち、ころげまわって笑った。

恐龍号は、それからギネタの方へ引っ返した。しかし、日はまだ高いので、港へはいることはよくなかった。そこでぼくたちは相談して、ギネタの北東七マイルのところにある小さい無人島へ艇をつけ、夕方まで休むことにした。