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ぎじゅつのてつがく

技術の哲学

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《技術の哲学(ぎじゅつのてつがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,443 字 · 164 頁

青空文庫

(だがこう云っても、学生の社会的地位から生まれる例の自由乃至自由の意識の内に、批判の自由への可能性が、固定化し束縛された先輩幹部に対する批判への無形の萌芽が、あり得ないということにならぬ。現実の必要さえ起きれば学生のかの自由は批判の自由として機能し始めるに充分好都合な準備が出来ていたと見るべきなのである。――後にそれを見よう。)

ブルジョア社会幹部網が次第に充実して来、知能分子をそこに吸収する余地が次第に少なくなって来るに従って、――之が資本主義の発展の必然的な一結果であることは断わるまでもないが――、そして而も他方では之に対応して(学生を中心として考えるなら)、学校教育や社会教育が量的に発達して来たため知能分子の生産量が急速に増大して来るに従って、主として学生上りからなる知能分子がブルジョア階級の外側に大量的に集結せざるを得なくなって来た。即ち学生は前に云ったように単に名目上だけのブルジョア社会幹部候補者でしかなくなり、結局実質に於てはブルジョア候補者としての資格を剥奪され或いは免除されることとなって来るのである。――かくて学生乃至学生上りからなるインテリゲンチャが、改めて一つの社会層、社会身分、となって社会階級の機構の間に現われ始める。