輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

どうきゅうしつのしちにん

撞球室の七人

橋本 五郎

線上閱讀橋本 五郎《撞球室の七人(どうきゅうしつのしちにん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,589 字 · 12 頁

青空文庫

翌朝の新聞には、この事件が相当な標題で報ぜられていた。謎の兇器の行方と、小標題がついていた。

……私は話好きな友とたずさえて、撞球場への路を歩いていた。昨夜の交番のところから、撞球場までは二丁とない路のりである。家と家とに囲まれて、小さな空地などが町に珍らしい春草を見せていた。家々のどの軒にも、昨夜の事件が噂さされている心地だった。

「いや僕は、たったひとつ、その兇器をかくす方法があったと思うんだ」私が云った。「僕が警察官だったら、一番にそれを調べて見るのだったが……」

「どんな方法だい、いったい?」と話好きな、この事件にも直ぐに興味を持った友が訊いた。

「あの場合、兇器を室外に運ぶ方法があったと思うんだ。尤も、これは取調べの上でなくては確実とは云えないが」

「だって、誰も外へ出ないし、窓も扉も閉まっていたと云うじゃないか」

「だが」と私は撞球場のだんだん近くなっていることを感じながら云った。「たったひとり、あの時室外に出たものがあるんだよ」

友は、誰だ? と訊ねる代りに、ひどく驚いた表情で私を見た。

「若しその人間が兇器を持って出たとしたら、あの場合、たしかに一時的にでも係官の眼をくらますことが出来た筈だ。