輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
線上閱讀林 芙美子《放浪記(初出)(ほうろうき(しょしゅつ))》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 103,349 字 · 207 頁
歴史は常に新らしく生きる――。そこで磨れば燃えるマッチがうらやましくなった。
夜――九時。
省線を降りると、道が暗いので、ハーモニカを吹き吹き帰える。
詩よりも小説よりも、こんな単純な音だけど音楽はいゝナ。
七月×日
青山の貿易店も高架線のかなた。二週間の労働賃金拾壱円也、東京での生活線なんてよく切れたがるものだなア。
隣りのシンガーミシンの生徒? さんが、歯をきざむように、ギイギイ……しっきりなしにミシンのペタルを押している。
毎日の生活断片をよく寝言にうったえる秋田の娘さん。
古里から拾五円ずつ送金してもらって、あとはミシンでどうやら稼いでいる、縁遠そうな娘さん、いゝ人だ。
彼に紹介状もらって、××女性新聞社に行く。本郷の追分で降りて、ブリキの塀をくねくね曲ると、緑のペンキの脱落た、おそろしく頭でっかちな三階建の下宿屋の軒に、蛍程な社名が出ていた。
まるで心天を流すよりも安々と女記者になりすました私は、汚れた緑のペンキも最早何でもなく思った。
昼。
下宿の中食をもらって舌つゞみ打つと、女記者になって二三時間もたゝない私は、鉛筆と原稿紙をもらって談話取りだ。