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かたきうちふだしょのれいげん

敵討札所の霊験

三遊亭 円朝

線上閱讀三遊亭 円朝《敵討札所の霊験(かたきうちふだしょのれいげん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 125,950 字 · 249 頁

青空文庫

ー/\と竹法螺を吹きました。山家では何方にも一本ずつ有りまして、事が有れば必らず是を吹きますから、山之助が吹出すと直隣でぶうーと吹く、すると又向うの方でぶうーと云う、一軒吹出すと離れて居ても山で吹出す、川端の家でも吹出すと、村中で家数も沢山は有りませんが、ぶうー/\と竹法螺を吹出し、何事かと猟人も有るから鉄砲を担ぎ、又は鎌或は鋤鍬などを持って段々村中の者が集まるという。これから水司又市を取押えようとする、山之助おやま大難のお話でございます。

四十四

水司又市は十方でぶう/\/\/\と吹く竹螺の音を聞きまして、多勢の百姓共に取捲かれては一大事と思いまして、何処を何う潜ったか、窃かに川を渡って逃げた跡へ村方の百姓衆が集って来ましたが、何分にも刃物は利し、斬人は水司又市で、お山は余程の深傷でございますから、もう虫の息になって居る処へ伯父が参り、

多「あゝ情ない事をした、そんな悪人とは知らずに、恩返しの為だから丹誠をして恩を返さんければならぬと云って、直に行こうと云うのを無理に留めたが、それが現在自分の連れて来た比丘まで殺して、其の上無理恋慕を言掛けて此の始末に及ぶと云うは悪い