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どうじ

文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子

室生 犀星

線上閱讀室生 犀星《文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子(どうじ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 177,454 字 · 357 頁

青空文庫

「夏、表へ出て見ろ、俥が来ないか。」

夏はそとへ出たが、すぐ引きかえし、

「お見えになりません。」と、これも息を切らした。とにかくおれは落着いていなければいけない、そう心を引き締めた。

「大丈夫でしょうか。」

「さあ。」

私はそれきり何も言わなかった。

「潜りがあいた。医者だ。」

そういうと、私はすぐ書斎へ行き、机のわきに落ちつき、どす黒い姿を凝り固まらせ、あわてたところを見せまいと、煙草に火をつけた。

写野さんへは、病状を話した。そして急にきたものらしいと附け加え、

「どうも手足が冷え、へんだと思っていたんですが。」と言った。

写野さんは、私の説明をこの人がよくするように、考え考え、そうして大概の見当が頭でつきそうな時分に、じゃ一つ見ましょうと立ち上った。

写野さんは、すぐ看護婦に「今夜は三十分ごとに注射しなければいけない。」と言ったときに、樋口さんはそれを用意して一本打った。が、又一本打った。そして写野さんは赤児の頭の枕の下へ手を入れ、その頭を四寸ばかり高めた。

「辛しの湿布だ。それから湯たんぽで手と足を温めるんだ。」

跼み込んでそういうと、辛しの湿布がきたが、布だったので、