輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
かえるのゴムぐつ
新編風の又三郎
線上閱讀宮沢 賢治《新編風の又三郎(かえるのゴムぐつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 41,031 字 · 84 頁
できるなればわしなどで代ってやりたいじゃ。」
林はまたしいんとなりました。しばらくたって、またばたばたと一疋の梟が飛んで戻って参りました。
「穂吉さんはね、臼の上をあるいていたよ。あの赤の紐を引き裂こうとしていたようだったけれど、なかなか容易じゃないんだ。私はもう、どこか隙間から飛び込んで行って、手伝ってあげようと、何べんも何べんも家のまわりを飛んで見たけれど、どこにもあいてる所はないんだろう。ほんとうに可哀そうだねえ、穂吉さんは、けれども泣いちゃいないよ。」
梟のお母さんが、大きな眼を泣いてまぶしそうにしょぼしょぼしながら訊ねました。
「あの家に猫は居ないようでございましたか。」
「ええ、猫は居なかったようですよ。きっと居ないんです。ずいぶん暫らく、私はのぞいていたんですけれど、とうとう見えなかったのですから。」
「そんならまあ安心でございます。ほんとうにみなさまに飛んだご迷惑をかけてお申し訳けもございません。みんな穂吉の不注意からでございます。」
「いいえ、いいえ、そんなことはありません。あんな賢いお子さんでも災難というものは仕方ありません。」
林中の女のふくろうがまるで口口に答えました。