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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
線上閱讀長谷川 時雨《新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 129,076 字 · 256 頁
彼女が子供好きで、子供がなくてはさびしくていられないという心持ちは察しることが出来る。子供ほど彼女の複雑な気持ちを害さないものはないであろう。彼女の真の慰安は――友達は、無邪気な子供よりほかないであろう。
お鯉さんとはなしをしているうちに、その声に、いろいろと苦労をした人だと思わせられる響きを感じた。美人と境遇と声音――これもこの後心附けなければいけないと思った。それから、お鯉さんには、わたしが気にかける二本の横筋が咽喉にあった。ほんにこの筋のある美女で苦労を語らない人はない。
考えると人生はさびしい。そしてむやみに果敢なくなる。
――大正十年一月――
昭和十年附記 昨年赤坂田町の待合「鯉住」の女将として、お鯉さんが某重大事件の、最初の口火としての偽証罪にとわれ、未決に拘禁されたのは世人知るところであり、薙髪して行脚に出た姿も新聞社会面を賑わした。おお! 何処までまろぶ、露の玉やら――