輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
線上閱讀長谷川 時雨《新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 129,076 字 · 256 頁
照近江のお鯉――あの、華やかに、明るく、物思いもなげな美しかった女が、あの切髪姿の、しおらしい女人かと思いめぐらすときに、あまりに違った有様に、もしや違った人の頁を繰って見たのではないかという審しみさえも添った。
わたしの心に記憶する頁――それには絵もある。またおぼえ書きもある。みんな岡目から見たもの聞いたものにすぎないが、わたしはその人自身から聞くよりさきに、その覚え書きも持出して見ようとしている。
奠都三十年祭が、全市こぞって盛典として執行されたおり、種々の余興が各区競って盛大に催された。とりわけ花柳界の気組は華々しかった。世はよし、時は桜の春三月なり、聖天子万機の朝政を臠すによしとて、都とさだめたもうて三十年、国威は日に日に伸びる悦賀をもうし、万民鼓腹して、聖代を寿ぐ喜悦を、公にも、しろしめせとばかり、あるほどの智恵嚢を絞り趣向して、提灯と、飾物と、旗と幔幕と、人は花の巷を練り歩くのであった。ことにそのなかに、面白き思附き、興ある見物として大名行列があった。それは旧大名の禄高多く、格式ある家柄の参覲交代の道中行列にならい、奥向の行列もつくったのであった。