輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

にほんのでんせつ

日本の伝説

柳田 国男

線上閱讀柳田 国男《日本の伝説(にほんのでんせつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 104,931 字 · 207 頁

青空文庫

遠州の山の中のある村では、百姓が粟畑の夜番をするのに困って、もしこの畑の番をして、鹿猿に食わさぬようにして下されば、後に粟の餅をこしらえて上げましょうと、石地蔵に向っていいました。そうして置いてすっかり忘れていると、地蔵が大そう腹を立てて、その男は病気になりました。気がついて驚いて粟の餅を持って行ったら、すぐに全快したという話もあります。尾張の宮地太郎という武士が花見をしていると、山の地蔵様が山伏に化けて来てのぞきました。そうしてよび込まれて歌をよみ、烏帽子をかぶり鼓を打って、お獅子を舞ったという話もあります。

またある所では、信心深い老人があって、毎日夜明け前に門口に出て、地蔵様の村を廻ってあるかれるお姿を見ようとしていました。なん年かそうしているうちに、とうとう地蔵様を拝んだということであります。その様子がまるで人間と少しもちがわなかったといっております。地蔵の夜遊びということは、多くの村できく話でありました。例えば埼玉県の野島の浄山寺の片目地蔵などは、あまりよく出て行かれるので、住職が心配して、背中に釘を打って鎖でつないで置くと、たちまち罰が当って悪い病にかかって死んだといいます。