輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
けいば
日本の名随筆 別巻80 競馬
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《日本の名随筆 別巻80 競馬(けいば)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,091 字 · 8 頁
競馬
競馬場がふえ、競馬ファンもふえてきた。応接間の座談として、競馬が語られる時代がきた。その中で、時々、知人のあいだにも、“楽しみを楽しまざる人”がまま多い。――競馬を苦しむ方の人である。
このあいだも、某社の、記者としても人間としても、有能な若い人だが、競馬に熱中して、社にも負債を生じ、家庭にも困らせている人があるという話が出て――僕はその若い有能な雑誌記者を惜しむのあまり、その人は知らないが、忠告のてがみを送ろうとおもって、客に、姓名まで書いておいてもらったが、やはり未知の者へ、いきなりそんな手紙をやるのもためらわれ、必ず他にも近頃は同病の士も多かろうとおもって、ここに書くことにした。
――といっても、僕自身、競馬は好きなのであるから、単に、競馬の弊を説くのではない。
しかし、楽しみを楽しむには、害をも、理性にとめていなければなるまい。
害を、強調する者は、よく、そのために産を破り、不義理をし、家庭をそこね、夜逃げまでするような例をあげて――だから有為な者が、近よるべきでないと云ったりする。
国営になっても、その社会害は、かわらないという。
その通りである。