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たわらとうだ

日本の英雄伝説

楠山 正雄

線上閱讀楠山 正雄《日本の英雄伝説(たわらとうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 40,666 字 · 84 頁

青空文庫

羅生門

一

頼光が大江山の鬼を退治してから、これはその後のお話です。

こんどは京都の羅生門に毎晩鬼が出るといううわさが立ちました。なんでも通りかかるものをつかまえては食べるという評判でした。

春の雨のしとしと降る晩のことでした。平井保昌と四天王が頼光のお屋敷に集まって、お酒を飲んでいました。みんないろいろおもしろい話をしているうちに、ふと保昌が、

「このごろ羅生門に鬼が出るそうだ。」

といい出しました。すると貞光も、

「おれもそんなうわさをきいた。」

といいました。

「それはほんとうか。」

と季武と公時が目を丸くしました。綱は一人笑って、

「ばかな。鬼は大江山で退治てしまったばかりだ。そんなにいくつも鬼が出てたまるものか。」

といいました。貞光はやっきとなって、

「じゃあ、ほんとうに出たらどうする。」

とせめかけました。

「何ひと、出たらおれが退治てやるまでさ。」

と綱はへいきな顔をしていいました。貞光と季武と公時はいっしょになって、

「よし、きさまこれからすぐ退治に行け。」

といいました。

保昌はにやにや笑っていました。

綱は、その時

「よしよし、行くとも。