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いも
日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二)
佐左木 俊郎
線上閱讀佐左木 俊郎《日本プロレタリア文学集・11 「文芸戦線」作家集(二)(いも)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 26,241 字 · 54 頁
「どうでがすね? 今年の雛鶏の成績は?……」
権四郎爺はの話を持出した。先ず森山の機嫌を取って置く必要があったからだ。
「鶏にかけちゃ、この界隈にゃ、且那に及ぶ者はねえってごったから……」
「雛鶏だってなんだって、斯う松埃をぶっかけられちゃね。今年は、まるで骨折損でごわした。」
「旦那等ほだからって、鶏を飼ったのが、儲けになんねえでも、暇潰しになって運動になればいいんでごあすべから。」
斯う言って権四郎爺は、面白くもおかしくもないのに、顔中を皺だらけにして追従笑いをした。
「いや、そんな馬鹿なこと、絶対にござりせん。やっぱし成績のいい※(「奚+隹」、第3水準1-93-66)をとりたいと思って努力してんのでがすから。」
森山は馬が驚いたときのように鼻穴を大きくして反駁した。併し権四郎は追従笑いを続けた。
「ほだって、且那等は、遊んでても食べて行かれんのでごおすもの。」
「併し、遊んでても食べられる者は、骨折損なことをしてた方がいいて理窟はがすめえ?」
森山は、世間の人達から、自分が素封家の道楽息子として育ち、その延長に過ぎない生活をしているように思われるのをひどく嫌がっていた。