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あゆむ

日本プロレタリア文学集・23 婦人作家集(三)

戸田 豊子

線上閱讀戸田 豊子《日本プロレタリア文学集・23 婦人作家集(三)(あゆむ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 21,183 字 · 44 頁

青空文庫

大将株がそう言った。

「いいか! 始めろ!」

命令一下生真面目な厳粛そうな顔が、土堤の上にちょっこり出揃った。軍艦マーチの節で唄った。

豆やの小父さん屁を垂れた――タララン、

豆やの小父さん屁を垂れた――タララン、

鉄材を運搬するトラックが猛烈な塵埃をまき上げ乍ら疾走した。子供等はバラバラになって馳け出した。松金の本宅から使いの者が来た。

「どなたでも手の空いてる方に一寸来て頂きたいんですって。」

一番背の高い田口部長が随いて行った。ひょっとしたら***になれるかも知れん、などと思い乍ら。

争議団は大衆党系の関東××労働組合と、総同盟系の東京鉄工組合に、各々の所属によって二つに別れた。前者は工場のすぐ裏へ、後者は附近の二ヵ所へ、本部を置いた。左翼の働きかけは全然なかった。

町を歩いて見ればわかるが、Kの町は鋳物工場その他の中小工場を中心に発達した、労働者小市民の町だ。世界的経済的恐慌のあおりを食った、工場閉鎖、破産、失業者等の続出で、最近殊に戦闘的気分が漲っていた。三月中に発生した争議数が、十数工場を記録していることを見てもわかる。重なる要求条項は、「解雇者を全部復職させろ、馘首絶対反対だ、徒弟制度を廃して雇用制度にしろ。