輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
あゆむ
日本プロレタリア文学集・23 婦人作家集(三)
戸田 豊子
線上閱讀戸田 豊子《日本プロレタリア文学集・23 婦人作家集(三)(あゆむ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 21,183 字 · 44 頁
今まで人間並み外ずれた苦しい生活へ追いこまれたことを、自分達だけの不運だと思ってあきらめかけていた人達の心に、温かい希望を感じさせた。
「じゃ、折角ですから……」
「その方たちに宜しく申上げて下さい――」
「そういう方たちに、お返し出来る時も何時かは来るでしょうから――」
そう言って、いずれも心よく受けとった。此の期間に松枝対中間派幹部の対立が益々露骨になって行った。会から、も一人の経験ある同志が送られた。中島はやはり犠牲者の家族であった。松枝は刑務所への差入れ、組合員との連絡などの仕事を受持つ様になった。
刑務所の同志も最初は可なりコチコチした態度であった。こういう左翼の団体と交渉を持つ事が争議の経過に可なり悪影響を及ぼすから、――という幹部等の言に惑わされていた。会が所属の弁護士を送ろうとして、弁護人選定届を造って持って行った時も、彼等はまず躊躇した。――
「一応幹部に聞いて見てから。」――
そして、その次に返事を聞きに行った時は完全に断った。
しかし、家族の生活状態を知ってる限り、それらに到底頼めない金品の差入要求や、家族に頼んでもわからない様な差入本の用事を持ってる限り、松枝の存在は決して無用ではなかった。