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にほんしゅっぱんきょうかいろん
日本出版協会論
嶋中 雄作
線上閱讀嶋中 雄作《日本出版協会論(にほんしゅっぱんきょうかいろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 8,985 字 · 18 頁
まことによその見る目も憐れな次第である。「その数三千何百……」とかいって、会員数の多きを誇っているが、それは過去の弾圧暴戻がいかに甚だしかったか、という実証を示すようなものであって、多いことそのことが少しも自慢にはならないのである。もし出版協会が真に民主的自覚に基づいて再出発するのであったならば、統制時代の遺物、遺産はすべからく自ら振り捨てて、裸になって出直さなければならなかったのである。
しかるに現日本出版協会はそのことをなさずして、過去の日本出版文化協会及び日本出版会の罪業の数々、すなわち無恥と軽薄とそうして陰謀と強権によって積み重ねた基盤をそっくりそのまま踏襲し、当時事務局で一つ鍋の飯を分けあって喰った仲間を引き連れて、看板だけを「協会」に書き替えておぞくも居直ったのである。なるほど形式的には法的手続きを経たかも知れないが、実質的にはまさにその通りである。であるから終戦後三年、われわれも余りに冷淡であり過ぎたのは事実であるが、実は根を洗えばわれわれとは血の通わぬ親子なのである。私などにとっては敵の片割れだともいっていいくらいのものなのである。