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にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
線上閱讀山本 周五郎《日本婦道記(にほんふどうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,409 字 · 23 頁
そう思い、兜の眉庇のかげでほっと太息をついた。はじめにおのれの弱い心に勝ち、ここでは城兵の戦う心をかためた。真名女はこうして、敵とたたかうまえに、まず味方の備えをたたかい取ったのである。
あくる日の朝、酒巻、舟橋、成田次家、新田、成田康長の五人が本丸へまねかれた。真名女は甲冑をつけて上座につき、五人のつくべき役目を申しわたした、すなわち酒巻靱負之助は総奉行に軍監を兼ねる、舟橋内匠は武庫奉行、新田常陸介は槍、弓、鉄砲奉行、成田次家と康長は城塁奉行として、城の門木戸をかためる、そしてその各役目の下におくべき番がしら手代まできちんときめた。かくてその日のうちに、城下町はいうまでもなく、領内のはしはしまで城主の名をもって布令書がまわされた。それには関西の軍勢三万余騎が攻めて来ること、城主はじめ留守の将士は城をまもってたたかう覚悟のこと、領内の民たちのうち忍城にたてこもるべき心ある者は老幼婦女にかかわらず城へ入るべきこと、その心なき者は仔細なくたちのくべきこと、以上四カ条をわかりよく書いたものであった。その一方では、糧食から矢竹、鉛(弾丸をつくるため)、領内にある刀、槍のたぐいを買上げさせた。