輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
にちぼつのげんえい
日没の幻影
小川 未明
線上閱讀小川 未明《日没の幻影(にちぼつのげんえい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 6,424 字 · 14 頁
)
第一の見慣れぬ旅人 開かぬ。決して開かぬ。開いたら奇蹟じゃ。(第三の旅人の顔を見る。)而して真夜中の沙原を吹く風が氷のように肌を冷すと思っている。(眼を転じて第二の見慣れぬ旅人を見て)私等二人は、兎に角歩きましょう、こうやって眤としているのが堪えられぬ怖しさを覚える。眤としていると沈黙が息を止めるように覚える。歩いているうちがまだしも心が休まるような気がする。
第二の見慣れぬ旅人 私も、そう思う。ただ、考えたくない。何とか手足を動かして気がまぎれるようにしたい。
第三の見慣れぬ旅人 私は、この小舎の軒で静かに寝て夢を見たい。眼が醒めたら、星を見て未来を考えたい。――死骸が横わっているという――古い瓶や、壜が転っているという――私は昔の古い夢を見たい。怖しい悪魔の夢を見たい。
第一の見慣れぬ旅人 何故、怖しい夢を――懐かしい夢を見たいと言われぬのか……。
第三の見慣れぬ旅人 どちらも見たい。私は詩人である。
第一の見慣れぬ旅人 あなたは詩人ですか。(驚いた風にて、第三の旅人の顔を見る。)
第三の見慣れぬ旅人 (得意な面持にて)詩も作れば、楽器に合せて歌もうたいます。