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にっき

日記

宮本 百合子

線上閱讀宮本 百合子《日記(にっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 25,679 字 · 52 頁

青空文庫

二月六日

二月九日

夜の。そのあとの方で来るだろうと四時すぎまで山岡で昼寝をし、ステーションに出かける。精養軒で不味い食事。売店で芥川の「支那游記」を買い読み乍ら待つ。九時半の、最後の一人まで待ってYの姿見えないので涙が出た。タクシーをやとい林町にかえる。丁度小林Yよりの電報をもって、小石川に行ったところの由、あしたの朝七時半東京着。辛い辛い一日であった。こんなにもただ待つだけで一日潰した日は生れて始めてと思う。

二月六日(土曜)

よしに起して貰い、着物をきかえて居るところへ電話、Yよりという。長襦袢のままとび出す。廻ってつれて行って貰うことにする。三十分ばかりにてモヤー来。一緒にかえる。道殆ど喋りつづけ。嬉し、嬉し。やっと生きたようなり。

とし子を迎えにゆき、来させ、二人でひるね。二人とも、たった一週間別っこに居たと思われず永い心持がした。

Y、父上から、家をたてる金、二千円位出して貰えることに話して来た由、夜そのプランなどについて楽しむ。

家をたてるということ、自分、嬉しさ、不安交々にあり。

二月九日(火曜)

目黒によい家ありというので、見に出かける。行人坂下、迚も話にならず。