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にっき
日記
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《日記(にっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 81,739 字 · 164 頁
九月十日
九月十一日
午後から三越へ写真をうつしに行く。丸善により『我輩は猫である』を買い、琅※(「王+干」、第3水準1-87-83)洞による。□人の女は、只ものではない。藤井氏の茶托でほしいのがあった。父上と一緒に坪内先生にあげるものを買うのが目的であったがとうとう見つからなかった。成井先生の姉が来る。所謂好い人である。感じはよくない顔をして居る。どっか梟を連想する。古道具屋から、オランダ製の花瓶を買って来た。色と形とよくととのったものだ。三十五銭はやすい。久米氏から手紙が母上に来る。来月の『新思潮』で批評をしてくれるらしい。邦枝完二氏から写真と手紙をくれる。今日とったのとはまるで異って居るのでそのときの気分や何かと云うものは面白いものだと思う。敦子氏より葉書をくれた。
「鈍色の夢」はどうしてもツルゲネフの影響をうけるらしい。とくに潔の形が非常に頭に描かれて居る。どうにかして好いのが書きたいと思う。『美術週報』に好い批評が出て居た。
九月十一日(月曜)
今日は華子の三年祭である。考えて見ると早いものだ。いつとはなし、時はすぎ日はたって、三年目になって居ると思うと早いものだ。