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にっき
日記
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《日記(にっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 61,953 字 · 124 頁
七月十四日
「――私はどっちも味方するのではないのよ、只自分が一番害をうけることが少くて、皆がよくなるならその場所として代ろうと云う丈なのよ、どっちの味方でもないのよ」
「お前には血すじだから、そうかもしれないが、Aはやりはしないよ、お前に話したってしはしないよ、其ならさせて御覧」
此の言葉で自分は母が、何だか非常にいやに感ぜられた。Aに対する反感。やれるならやって見ろと云う自分の苦痛のおい目の自負心。
「まあやれるかどうか一月も一緒に居て見るさ。却ってつらさが分って、別な考えも出るかもしれない」
何と云う言葉だろう。
誰のために私は考えたことだ? つい心が激した。私は、彼女のために計ることで、何も思い知らされ、彼女の誇りをまさせるようなことをしないでもよいのだ。我執と我執との角つき合、人の心はたよるにあまりかたすぎる。
七月十四日(木曜)
先週の土曜日、それと十一日、チャイコフスキーのレコードをきく。クロポトキンと彼との時代、人格が非常に感興を引いた。
深い研究と理解との許に、彼等を主にあの時代を書いて見たい。
とくに種々な女性のかた。無言実行の所謂せんみん。皇帝、高官等を。