輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
はやみみさんじとりものききがき
早耳三次捕物聞書
林 不忘
線上閱讀林 不忘《早耳三次捕物聞書(はやみみさんじとりものききがき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,707 字 · 12 頁
すると、あくる日の夕方、蓮乗寺の鐘を合図のように、また同じ女が来た。今度はゆうべの松どんの話があるから、みんなも気をつけて見たが、まったくその着ている白装束は、たった今洗濯盥から引き上げたようにびしょぬれなのだ。しかもぞっとするような蒼い顔で、何一つ口をきかずに、同じ酒を同じ徳利へ入れさせて、そいつを眼八分に持って、ほとんど摺り足で帰って行ったから、さあ、一同すっかりへんな気がして評議まちまちだ。近辺には寺こそ多いが、お社はあんまりない。もっともすぐそばに鹿島明神があるが、そこにはこんな神女なんかいはしない。そこで、この白衣の女はどこから来るのだろうということが、第一に店の者の疑問となった。
実際、暮れ六つというと、毎日必ず下げ髪から身体全体をぐっしょり濡らして、女は跫音もなくやって来る。そして、同じ最上等の酒を一合だけ買って、それを儀式のように捧持して立ち去るのだ。みんなひとかたならず気味わるがっているうちに、それが、ものの十日も続いた。
主人の耳にも入って、なにしろ店の者の評判が大きいから、聞いたいじょう捨ててもおけない。ある日女が来たところを掴まえて、番頭にいわしてみた。