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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
線上閱讀坂口 安吾《明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 33,372 字 · 67 頁
とにかく、生れてみた上の話で」
「コマ五郎は当家に恨みがあるのですか」
「いえ。とんでもない。先代のコマ五郎以来、当家の無二の忠臣で、父を殺すワケがあろうとは思われませんが」
「コマ五郎輩下の土佐八の倅の波三郎という者を御存じですか」
「土佐八はコマ五郎が目をかけている一の輩下ですから、彼とその子の波三郎だけはコマ五郎同様板の間まで上って挨拶できることになっております。それでコマ五郎輩下では土佐八と波三郎だけ見知っております。口をきいたことはありません」
そこで清作との話をきりあげて、幸い寮の車夫の房吉が清作を迎えにきて待っているから、これに会った。
「葬式の前日、重二郎を迎えにきて寮へ案内したのはお前だったね」
「へえ、左様で。大旦那の言いつけで」
「重二郎をどこへ案内したのだえ」
「向島の寮でござんす」
「そこから後のことだよ」
「私の役はそこまでですよ。次には大旦那をおのせして市川の別荘へ突ッ走りました」
「それは何時ごろだね」
「番頭さんを案内する。それから三十分とたたないうちで。まだ明るい時刻でした」
「そのとき番頭は寮に居たのだね」
「そうですよ。大旦那のお立ちを見送りにでていましたよ」