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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
線上閱讀坂口 安吾《明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 26,713 字 · 54 頁
一同は時信家へ急いだ。(ここで一服、犯人をお当て下さい)
★
一同が到着すると、時信家の現場はまだ片づかずにごッた返している。葬儀がいつになるやら、まだそれもハッキリしない。カンジンの心棒たる唯一の男の大伍は葬式がすむとクビだと心得て、この日は朝から新しいネグラを探しにでかけたそうだ。残ったのは女どもだけ。その中でシッカリした気性の成子は次の看護の口さがしに、これも朝から出かけていた。新十郎は現場にいた警官一同に退席してもらい、一同を隣りの部屋へあつめ、自分だけ陳列室へはいってカギをかけてしまった。三十分ほどすぎた。新十郎は笑いながら出てきた。そしてまたカギをかけた。
「お待たせしました。仕掛けは五分とかからなかったのですが、一定の時刻があるので、ウトウトしてヒマをつぶしてきました。私がそうだから、皆さんは尚退屈なさったでしょう。さて、部屋のカギは事件の当日以来一ツしかなくなって、それは目下私のポケットにあるのですから、カギをかけて密封した陳列室はいかに大なりといえども人間の忍びこむ方法はありません。さて、無人の陳列室に何が起るか、二三分御辛抱ねがいます」