輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
線上閱讀坂口 安吾《明治開化 安吾捕物(めいじかいか あんごとりもの)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 23,970 字 · 48 頁
奴め、こう悪智恵をめぐらした。
そこで母の記憶をたどり、横浜のオ月ドン、荏原郡矢口村のオキンドン、浅虫家の故郷から来ている何々ドン、何子チャンというのを手がかりに雲をつかむような捜査をはじめた。路銀を工面しては東奔西走、よほど悪智恵にたけ、手腕にたけているらしく、十日もたつと、なんなく秘密のアウトラインを探りだしてしまった。
浅虫の先代は癩病を苦にやんで発狂して自殺した。それを普通の病死と称して世間をごまかしたのは花田医師の助力である。さすれば花田がゆすッていたのは当然のこと。益々もって父と花田は浅虫家によって謀殺されたに相違ない。この殺人の証拠を握れば、毎月千円どころの段ではない。浅虫家の大身代を半分もらうのもお易いことだ。実に大運が降ってわいてくれた、とほくそえみ、更に殺人の証拠を握るべく、努力しようと思ったが、これは素人が外部からのぞいただけでは、とてもどうなるものでもない。ええ、当って砕けろ、と浅虫家へのりこみ、わめきたてると、未亡人はキッと制して、
「花田さんとお前の父御を当家の者が殺したとは、何を証拠にお言いだい。無礼のことを申すと、その分には捨ておきませぬぞ」