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せいざ
星座
有島 武郎
線上閱讀有島 武郎《星座(せいざ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 118,460 字 · 235 頁
ふと身体じゅうを内部から軽く蒸すような熱感が萌してきた。この熱感はいつでも清逸に自分の肉体が病菌によって蝕まれていきつつあるということを思い知らせた。喀血の前にはきっとこの感じが先駆のようにやってくるのだった。
清逸はわざと没義道に身体を窓の方に激しく振り向けてみた。窓の障子はだいぶ高くなった日の光で前よりもさらに黄色く輝いていた。
しかしどこに行ったのか、かの一匹の蝿はもうそこにはいなかった。
* * *
“Magna est veritas,et praevalebit.”
それが銘だった。園はその夜拉典語の字書をひいてはっきりと意味を知ることができた。いい言葉だと思った。
段と段との隔たりが大きくておまけに狭く、手欄もない階子段を、手さぐりの指先に細かい塵を感じながら、折れ曲り折り曲りして昇るのだ。長い四角形の筒のような壁には窓一つなかった。その暗闇の中を園は昇っていった。何んの気だか自分にもよくは解らなかった。左手には小さなシラーの詩集を持って。頂上には、おもに堅い木で作った大きな歯車や槓杆の簡単な機械が、どろどろに埃と油とで黒くなって、秒を刻みながら動いていた。