輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(五)

岡本 綺堂

線上閱讀岡本 綺堂《時代推理小説 半七捕物帳(五)(はんしちとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 215,744 字 · 434 頁

青空文庫

その豹の髪を切ったのだから、やっぱりお仲間の豹だろうという、いや、どうも悪い洒落です。

もう一つ、豹と云い出したわけは、二年ほど前に西両国で豹の観世物を興行した事がありました。珍らしいので、一旦は流行りましたが、そう長くは続かないので、後には両国を引き払って、諸方の宮地や寺内で興行したり、近在の秋祭りなぞへ持ち廻ったりしていました。その豹が逃げたと云うので、いろいろの噂が立っている。王子辺では子供が三人啖い殺されたなぞと云う。もちろん取り留めもない事なのですが、そんな噂のある矢さきへ今度の髪切り騒ぎが出来したので、歩兵の豹から思いついて、恐らくその豹の仕業だろうと云うことになったのです。今から考えれば、ばかばかしいことですが、その当時にはまことしやかに吹聴する者がある、又それを信用する者がある。まったく面白い世の中でした」

二

読者を焦らすようであるが、ここで私もすこし困った。と云うのは、半七老人も余り多くの酒を飲まないで、女中がもう飯を運んで来た。二人はだまって飯を食ってしまった。そうなると、ここに長居も出来ない。おまけに老人はこれから本所の知人を尋ねると云うので、一緒に付いてゆくことも出来ない。