輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(六)

岡本 綺堂

線上閱讀岡本 綺堂《時代推理小説 半七捕物帳(六)(はんしちとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 196,831 字 · 396 頁

青空文庫

万力もその一人かも知れないと、半七は思った。しかし迂闊なことを云い出して、ここで用人らを騒がせるのは好くないので、半七はなんにも云わずに帰った。

その帰り道に、半七はふと思い付いて、相生町一丁目の竹本駒吉をたずねた。お俊の家のとなりである。格子をあけると、二十五、六の女師匠が出て来た。相手は女であるから、いっそ正直に調べた方が面倒でないと思って、半七は御用で来たことを云い聞かせると、駒吉は丁寧に内へ招じ入れた。

「お稽古の邪魔じゃあねえか」

「いいえ、誰も来ていやあしません」と、駒吉は急いで茶をいれる支度にかかった。

「もう構わねえがいい。遊びに来たのじゃあねえ」と、半七は直ぐに用談に取りかかった。「実は隣りのお俊の一件だが、あの女の旦那は深川の柘榴伊勢屋だね」

「そうです」

「伊勢屋は始終来るのかえ」

「ちょいちょい見えるようでした」

「旦那のほかに誰か来やあしねえか。若い男でも……」

駒吉はすこし躊躇したが、半七の前で隠すことも出来ないらしく、正直に話した。

「ええ、時々に若い男の人が……。お武家さんのようでした」

「泊まって行くような事もあったかえ」

「泊まることは無かったようですが、いつも一人で来て、四ツ過ぎまで遊んでいたようです。